ザクロ ザクロ科ザクロ属
種が多いことから子孫繁栄、豊穣のシンボルとして古くから親しまれている。
原産地は西アジアで、イランやアフガニスタンに多数自生し、紀元前から果樹として栽培されていました。
漢の時代に中国に伝来し、日本に渡来したのは平安初期といわれています。
はじめは果実の皮や根を乾燥させたものが、漢方薬(安石榴=あんせきりゅう)として伝来。
栽培植物として樹木が伝わったのは平安末期と考えられています。
漢の時代に中国に伝来し、日本に渡来したのは平安初期といわれています。
はじめは果実の皮や根を乾燥させたものが、漢方薬(安石榴=あんせきりゅう)として伝来。
栽培植物として樹木が伝わったのは平安末期と考えられています。
日本種は熟すと果皮が裂けて顆粒が見え、主に観賞用として植えられます。
西洋種は、果皮が裂けず甘味が強く、果汁はグレナデンシロップの名で親しまれている。
◉ザクロには実の成る花ザクロと、実がならず花を観賞する花ザクロがある。
ともに多くの園芸品種がある。
★実ザクロの花は一重咲き
◆ザクロは暖地性の植物ですが、耐寒性が強く、マイナス10℃以下にならない他方であれば庭植えが可能です。
◉変種のヒメザクロ(チョウセンザクロ、ナンキンザクロ)は枝が細く、葉、花、果実とも小ぶりで、鉢植えにも適します。
この品種の耐寒性はやや弱い傾向があります。
★ザクロの由来
ザクロは出産、育児の供え物としても古くから知られています。これは子どもを次から次に食べる鬼子母神に、お釈迦様が子どもの代わりにザクロの実を食べるように勧め、その結果、子どもを守る天女に変身したという逸話に由来しています。
◉ザクロの生育管理
日当たり、水はけのよい場所を好みます。酸性土壌や湿潤地を除いて土質は特に選びませんが、日照が悪いと開花、結実しない場合があるので注意が必要です。
★ヒメザクロは寒さに弱いので、冬期は凍結させないように注意します。
肥料は普通の土質であれば特に必要ありませんが、与える場合はチッ素分の少ないリン酸カリ肥料を2月から3月頃に株の周囲にすき込みます。
◉ザクロのせん定
庭木としては自然な樹形を楽しむのが一般的です。枝葉が込みすぎた場合に枝抜きし、通風、日照をよくすることです。
時期は4月頃で、ふところの徒長枝、込みすぎた枝を元から切ります。
枝先を切ると花つき、実つきが悪くなるので注意が必要です。
枝と枝の間がすけて見える程度がよいてしょう。
時期は4月頃で、ふところの徒長枝、込みすぎた枝を元から切ります。
枝先を切ると花つき、実つきが悪くなるので注意が必要です。
枝と枝の間がすけて見える程度がよいてしょう。
結実して垂れ下がった枝は切り取り更新させます。
地際からひこばえがよく出るので、見つけ次第早めに切り取るようにしましょう。
※枝が暴れて極端に樹形が乱れた場合は、12月から3月に刈り込んで整理します。
※枝が暴れて極端に樹形が乱れた場合は、12月から3月に刈り込んで整理します。
ただし、刈り込み後、2年から3年は結実は望めません。
❆受粉
自家受粉で結実しますが、開花期が梅雨の時期に重なるため、花が多い割に結実数が少ない事があります。
鉢植えは開花期に雨に当たらない場所へ移動させ管理します。
庭植えは、晴れた日に筆先などで人工受粉させてやると、結実数が安定します。
✻摘果、収穫
1箇所に2~3果、結実することがありますが、その場合は結実が確実になった頃、良いものを1果残して他は摘果します。
果皮が黄赤色に熟し、裂果しかかった時が収穫時期です。
✻殖やし方
実生、さし木、とり木で殖やします。
✫実生は10~11月頃、果実を取ってそのまま陰干しにして、翌年5月にタネを取り出し、水洗いしてぬるま湯に一晩浸けてから赤玉土小粒のまき床に播きます。
2ヶ月ほどで赤玉土7、腐葉土3の混合土に鉢上げし、9月上旬頃に4号鉢に定植します。
❆さし木の適期は3~4月の春ざしです。
前年伸びた太めの枝を選び、15cmほどの挿し穂を作ります。
赤玉土、鹿沼土、川砂などの土に挿します。
2ヶ月ほどで3号鉢に植え、2~3年ほどで開花、結実します。
✻とり木は枝の太さと同じくらいの幅で環状剥皮し、水ゴケなどで剥皮部分をくるみます。
9~10月には初根するので切り離して鉢植えにします。
霜に当てないように管理し、1~2年ほどで開花、結実します。
とり木の適期は5月です。
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