移植の時期
移植の時期は常緑樹であるか落葉樹か、あるいは地域などによって異なります。
落葉樹では、一般に12月から1月の厳寒期を除く休眠期間(落葉期間)が適期とされますが、その中でも初春の萌芽前が最適期です。
やむを得ず、入梅期(6月〜7月)などの生長期間中に移植する場合は、地上部の葉をすべて取り除いて、蒸散作用を抑制するようにします。
常緑広葉樹は、3月頃から秋までの期間のうちで、新芽が伸長しつつある時期と、一番暑い真夏の頃を除いた時期が、移植の適期です。
そのうち初春の萌芽前、または梅雨期が最適期です。
常緑針葉樹は樹種によって異なりますが、2月下旬から4月までの萌芽前が最適期で、10月から11月の秋期も適期とされています。
北海道などの寒冷地ではすべての樹種において、雪解けから1ヶ月くらいの短い初春の時期が最適期となり、また、9月から10月の間にも樹種によっては移植可能なものがあります。
熱帯地方が原産のものは、一般に真夏に移植する方が活着率が高い傾向にあります。
また、何回も移植して細根がよく発達しているものや、鉢植えにされているものを鉢から抜いて、そのまま露地に植え替えるような場合には、地域に関わらず必ずしも適期に移植しなくてもよく活着します。
0 件のコメント:
コメントを投稿