山椒(さんしょう)
山椒は日本原産、ミカン科の植物と言われ、縄文時代の遺跡の中から山椒の入った土器が出土したことから、古くより利用されていと考えられ、そのため日本最古のスパイスとも呼ばれています。
しかし、現在のように香辛料として使われていたかは定かではないとされている。
山椒の原産地は2説あるとされ、中国でトウザンショウの果実を花椒と称し、香辛料として使われているのでそこから来たものであるとする説と、中国の花椒は山椒と別種であり日本が原産であるとする説がある。
若芽や葉、花や実なども香辛料として使われ、捨てるところがない。
太平洋戦争後に、香辛料や薬品原料として山椒の需要が急増したことで、畑での本格的な栽培が始まり、栽培面積も広がっていった。
サンショウはコショウと同じように香辛料として使われ、実は小粒でピリリと辛い。
また、実が弾けることから「はじける実」「はじけた実」という意味で、古くは「はじかみ」と呼んでいた。
葉っぱは強い香りがありますが、この香りは病原菌に感染しないためであり、また、虫や動物にかじられないためにも役立っています。
香りの成分はリモネン、ゲランオール、シトロネラールなどで、葉っぱは日本料理の食材にも使用されます。
「木の芽」とは山椒の若い葉を指し、木の芽和えとしても食される。
また、木材はすりこぎ棒に使われます。
食べすぎると腹痛や下痢などを引き起こすことがあるので注意が必要です。
山椒の適正な摂取量は定められていませんが、一回分の適量として、0.2〜0.3g程度が目安とされている。
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