樹木の1年間の生育サイクル
樹木の1年の生育サイクルは、大きく地表3つの時期に分けられます。
①冬の11月~3月頃にかけて養分が最も多く蓄えられる時期です。
ただし、養分は主に樹木の幹に集まり、枝や葉にはあまりありません。
そのため、落葉樹は紅葉したり、やがて葉を落として枝だけの姿になります。
常緑樹も葉の色が多少柔らかくなり、生長がとまったり鈍くなったりします。
この状態で春を待つので、一般に「休眠期」といわれています。
②4月~7月頃にかけては、冬に蓄えられていた養分が幹から枝、葉に行き渡り新しい芽や、葉、枝の生育のために消費され、次第に少なくなっていきます。
この時期は一般に「生長期」といいます。
ただし、6月~7月頃になるとこれらの生育が止まります。
園芸用語で「新芽がかたまる」というのはこの時期の状態を指します。
③8月~10月頃にかけては、成熟した葉によってたくさんの養分が作られ、翌年の生育のために蓄えられていきます。
外からははっきりとはわかりませんが、この時期の樹木は最も充実している状態で、一般に「充実期」といわれています。
晩秋から冬になると、翌年の生長に備えて養分が幹に集中して、再び休眠期を迎えるというわけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿