緑のお医者の徒然植物記

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2020/05/02

サンショウ(山椒) No.201

サンショウ(山椒)ミカン科 

別名=ハジカミ

若葉、花、果実などが香辛料としてお馴染みである。


原産地=日本、朝鮮、中国


果実は薬用にも利用され、材は擂り粉木(すりこぎ)としても使われる。

山地に生え、高さが3㍍ほどになる雌雄異株の落葉低木で、幹にはイボ状の突起が出る。


     「サンショウ」


食べ頃の若葉が展開するとすぐに淡黄色の花が咲く。

新芽が次々に出るので、こまめに葉を摘むと長持ちする。

※似ているものが数種あるが、枝に出る刺(トゲ)が対生するのが何よりの特徴です。


サンショウに似ているイヌサンショウ(犬山椒)は香りも悪く食用にならない。

植物名では、イヌは役に立たない代名詞として使われる。

サンショウの刺が対生してつくのに対し、イヌサンショウは刺が互生してつくので区別できる。

迷った時は葉の匂いを嗅いでみるとよい。


   「山椒の新葉、4月7日撮影」



紅葉期は10月から12月
開花期は4月から5月

◉剪定

放置しておくと大きく育つので、家庭の庭では高さ2㍍以下を目安にします。

新しい枝葉は柔らかく、刺も痛くありませんが、古くなると刺も固く鋭くなるため、枝が張らないように幅は1㍍以内に育てます。


剪定は基本的には、3月初旬が最適です。
決めた大きさ以外の枝は、枝の分かれているところで切り取り、からみ枝や混み合っている枝を付け根から切り取り、木の内部の風通しをよくします。

混み過ぎている枝は、枝の総数の3分の1程度を切り取る事を目安にします。

また、4月から6月頃の生育期に芽先や新葉を摘み取り食用にしますが、摘み取ることで再び柔らかい葉がつき、この事が剪定にも繋がります。



5月下旬に葉の収穫を兼ねたせん定

◉栽培

この木は雌雄異株なので、実を採種して使用する場合には、雌株を植えなければなりません。

サンショウの実は熟すと黒い種子を出す。

日当たりを好むが、場所や土地を選ばない。

◆害虫

アゲハチョウの幼虫とアブラムシがよくつく。

カルホス乳剤を散布して防ぎます。

◉肥料は鶏ふんや草木灰などのカリ肥料を多く施す。

▲七味唐辛子🌶️の中味
①唐辛子 ②陳皮(ミカンの皮) ③芥子(けし)
④菜種 ⑤麻の実 ⑥胡麻 ⑦山椒