緑のお医者の徒然植物記

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2021/02/15

間違えやすい猛毒草と山菜 ⑶ No,376

 スイセン ヒガンバナ科

観賞用に栽培される多年草で、園芸種も多数ありますが、野生化したものもあり、日当たりの良い所に自生します。


                      (猛毒草、スイセン)

「ノビル」の✫鱗茎と間違えたり、「ニラ」の葉と間違えて誤食する事がある。

✫鱗茎=りんけい
地下茎の一種で、ユリ根、タマネギのように、養分を蓄えて厚くなった葉が茎の周りに多数重なって球状になったもので、球根とも言う。


                           (食用ニラの葉)
✻葉はスイセンとそっくりだが、強烈なニラの臭いがあるので判別が付く。



    左がニラの鱗茎、右がスイセンの鱗茎


                      (食用ノビルの葉)
✺葉が丸っこく、断面が三日月形。
ちぎるとネギのような芳香がする。


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誤食した場合、おう吐、胃腸炎、下痢、頭痛などの中毒症状が出る。

食べてお腹をこわすぐらいならいいのですが、救急搬送される程苦しむので要注意である。


全草が有毒で、特に球根に毒成分が多く、リコリン、タゼチンなどのアルカロイド類の毒成分が含まれ、致死量は10gとされる。