緑のお医者の徒然植物記

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2021/02/20

3月バラ🌹の手入れ No,382

 3月のバラの手入れ

まだまだ寒い日がありますが、気温は日増しに高くなり、バラはせん定した所から芽を伸ばして、月末には数cmになります。




⑴大苗の定植

上旬まではまだ適期と言えますが、なるべく早く行った方が無難です。

鉢植えの株を庭に下ろすのは、いつでも構わないのですが、冬に土替えした株はまだ根が十分に張ってないにで、土が落ちてしまいます。

新梢がかなり伸びてくるまで待ってから、行った方がよいでしょう。

⑵鉢植えの土替え、鉢替え

大苗の定植同様、上旬までが適期です。

⑶施肥

庭植えの株にはこの頃に「芽出し肥」と言って化成肥料などを株元に撒く人もいますが、冬に施した元肥が徐々に効いてくる頃ですので、やらなくて構いません。

鉢植えには置き肥と液肥をやり始めますが、遅くなってから土替え、鉢替えした株は、その後10日後位から
新しい根が伸び始めるので、それから与え始めましょう。


⑷せん定と誘引

上旬までにブッシュ系(HT.Fなど)やシュラブ系のせん定を終えるようにします。

❆HT=ハイブリッドティー
F=フロリバンダ

つるバラのせん定と誘引もまだ終えてない場合は、上旬には済ませるようにしましょう。

⑸病害虫の防除

せん定を終えたものには、石灰硫黄合剤を散布しますが、一回だけ丁寧に行うのが重要で、すでに2月中に済ませてる場合は不要です。

芽が動き出していても、上旬までなら薬害の心配はありません。

通常の薬剤定期散布は4月に入ってから始めましょう。


(6)🚰水やり

庭植えの株には雨が定期的に降り、土中の水分が不足することはないので、水やりは基本的に不要です。

鉢植えの株には、表土が乾いたらたっぷり与えます。


(7)繁殖

スタンダード仕立ての芽接ぎは、霜が殆ど降りなくなったお彼岸の頃に、冷蔵庫に保存してあった穂木から芽をとって用意した台木に接ぎます。

1芽だけだと失敗するおそれがあるので、2〜3芽を接ぎ、その後の生育を見て1つに絞ります。