ムクロジ ムクロジ科
無患子、天患子、木患子
原産地=インド、台湾、中国
日本(本州中南部、四国、九州、沖縄)
神社や寺院の庭などに緑陰樹として植えられる。
寺社に植えられたものなどは果実がびっしりとつくが、山地のものは実つきがあまりよくない。
果皮にサポニンを含み水を泡立てるので、昔は、石鹸のようにして使われた。
これは、果皮に油類を✫懸濁される働きのあるサポニンが含まれているためです。
✫懸濁(けんだく)溶解
液体中に個体の微粒子が分散した状態のことを言う。
ムクロジの種子は、羽根突きの羽根に付ける黒い玉や数珠に使われ、樹皮は薬用に利用された。
有用樹として大切にされたが、現在ではあまり利用されていない。
山地に生え、高さ20㍍以上、樹径70cmに達する落葉高木です。
インドの石鹸
ムクロジ属はラテン語でsapoindusというが、これはsapo(セッケン)とindicus(インドの)の2語から成り立っている。
インドで石鹸に使われる木と言う意味であるだろう。
日本でも果皮の乾燥したものを石鹸に使っていた事がある。
生育環境
日当たりのよい肥沃な土地を好み、移植はやや難しいが中木なら一年前に根回しして、細根を出してから葉が展開する前に行える。
植え付け、移植時期は1月から3月
肥料
寒肥として鶏ふん、油かすを与える。
殖やし方
実生で殖やせる。
果皮を取り、乾燥しないように貯蔵して翌春3月から4月頃に播く。
✫種類
熱帯地方に15 種あり、そのうち数種は温帯に広がる。
✿宇芸神社のムクロジ
富岡市指定天然記念物
平成22年4月28日指定
群馬県内には市、町指定天然記念物が他にもある。
大胡神社のムクロジ、高橋家のムクロジ
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