緑のお医者の徒然植物記

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2021/04/08

シチョウゲ No,429

 シチョウゲ アカネ科 シチョウゲ属

別名=イワハギ、ムラサキチョウジ     紫丁花        落葉小低木

紀伊半島や四国四万十川流域など、暖かい地方の川岸の岩の上などの湿った場所に自生し、夏から秋にかけて紫色の小さな花が咲く。

典型的な渓流沿い植物で、増水時に水を被る範囲だけに生育する。





紫色の花が✫丁字に似ていることから「紫丁花」の名がある。

✫丁字(チョウジ)チョウジノキ

丁字の名前は花の中心部の筒状花(つつじょうか)が発達し、大きくなってはっきりと花びらに見えるようになったもので、フトモモ科のチョウジノキ(英名=スローブ)の実がなる木の花によく似ていることから由来する。


丁字咲きと呼ばれるが、欧米ではアネモネ咲きとも呼ばれる。

チョウジノキ(クローブ)は世界四大スパイスの一つとされている。

✫世界四大スパイス
コショウ、ナツメグ、クローブ、シナモン


                              「チョウジノキ」

シチョウゲは全株に独特の臭いがある。

花は枝先や上部の葉の腋に数個ずつ咲き、最盛期は7月から8月だが、6月頃から10月頃までポツポツと咲き続ける。

楕円形の果実は中から小さな種子を出す。


✿生育環境

半日陰地でも育つが、日当たりの方が花つきが良い。

露地で冬を越せるのは関東南部より西で、越冬温度は4.4℃ぐらいなので必要なら防寒をする。


砂質土壌を最も好み、植え付け、移植は12月から3月。

✫肥料

油かす、鶏ふん、化成肥料などを施す。

殖やし方

挿し木は4月に緑枝を挿し木する。
実生と株分けは3月が適している。

✻種類

同属のものにヒマラヤ、中国原産のものが100種ぐらいあるが、園芸品種はない。






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