アスナロ ヒノキ科 常緑針葉高木
「翌檜」
別名=ヒバ、アテ
原産地=日本(本州、四国、九州の山地)
通説では「明日は檜になろう」の意味とされているが、古くは阿須檜(あすひ)または当檜(あてひ)と呼ばれていた。
「ヒ」はヒノキの意味である。
葉の厚い檜、気品の高い檜という意味だとも言われる。
学名の「ショプシス」はクロベ属に似ているという意味だともいわれている。
樹幹は直立し、大きいものは高さ40㍍直径1㍍にもなる。
針葉樹の中では最も耐陰性が高いとされる。
葉裏には幅の広い白い気孔帯があり、針葉樹の中では一番目立つ。
花は5月頃に咲き、球果は10月頃に褐色に熟す。
生育環境
適度に湿気を含んだ肥沃な土壌が適している。
陰樹なのであまり日当たりの良い場所は適さない。
肥料
油かす、鶏ふん、化成肥料などの寒肥を施す。
病害
てんぐ巣病が発生する。
病枝をせん定除去し、風を通しをよくする。
殖やし方
挿し木が最も一般的です。
実生や接ぎ木でも殖やせます。
接ぎ木ではクロベ属の台木を使う。
種類
変種に大形で球形の球果を持つヒノキアスナロ
品種に極細の葉で球果の小さいホソバアスナロ
園芸品種には多幹性の低木のヒメアスナロなどがある。
主なアスナロの天然記念物、巨樹
芝原轟口(しばはらとどろぐち)のアスナロ
県指定天然記念物
宮崎県西臼杵郡高千穂町
馬曲七曲(まぐせななまがり)のアスナロ
十島平村指定天然記念物
長野県下高井郡十島平村往郷(馬曲)
岩野辺の大アスナロ
県、市指定天然記念物
兵庫県粟市千種町岩野辺(西播磨)
津軽の名木「十二本ヤス」
市指定天然記念物
青森県五所川原市喜良市字相野山
天照寺のアスナロ
三重県伊賀市霧生2559番地
岩角山のアスナロ
県指定天然記念物
福島県木宮市和田東屋口
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