緑のお医者の徒然植物記

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2021/04/21

ハゼノキ No,442

 ハゼノキ ウルシ科 落葉高木

別名=リュウキュウハゼ、ロウノキ「櫨の木」
原産地=中国、ヒマラヤ地方

日本 (関東以西)四国、九州、沖縄に分布

ハゼノキは中国から沖縄を経て渡来したので、リュウキュウハゼという別名がある。

日本で昔からハゼと呼んでいるのは、現在ヤマハゼと呼ばれるもので、日本原産のやや小形の木で葉や若葉に毛があることで区別される。

果実から蝋(ロウ)を採るのでロウノキともいう。

山の尾根や傾斜地、沿海の山野に生え高さは10㍍ほどになる。

本来の分布は四国、九州、沖縄だが蝋を採取するために各地で植えられ、それが野生化している。

ヤマハゼに大変よく似ているが、こちらは葉や枝が無毛なのが特徴である。

6月頃に黄緑色の小さな花を多数咲かせる。
葉は無毛なので触るとツルッとしている。

秋には美しく紅葉し、庭園や山野を彩る。



生育環境

水はけがよく日当たりのよい温暖地に植える。
丈夫な木なので栽培は容易である。

生育も早く3年から4年で結実し、特に土壌も選ばない。

病害虫はほとんど発生しない。

肥料

油かす、鶏ふん、堆肥などの有機質肥料に化成肥料を加えて寒肥として施す。

植え付け、移植時期は2月から3月頃と10月から11月
せん定の時期は11月から3月

殖やし方

実生と挿し木で殖やします。
実生は発芽処理を行ってから播く。