ムクノキ ニレ科 ムクノキ属
別名=ムクエノキ、モクエノキ 落葉高木
椋の木、樸樹
原産地=日本(関東以西)韓国、済州島
中国、台湾に分布
山地や川岸などに自生するが、人家周辺にもよく植えられている落葉高木で、大きいものは20㍍程になり、よく枝分かれして丸みのある樹形になる。
神社の境内などには、大木が枝を張り日陰を作る。
花は春に葉が出だすのと同時に咲き、果実は球形で紫黒色に熟す。
種子のまわりの果肉が甘く食べられる。
ムクドリの大好物で、よく飛来することからムクドリと呼ばれるようになった。
葉を触るとザラザラする。
それは、植物の表面がケイ酸質の物質で覆われているからです。
ケイ酸は石英やガラスの主成分であるので、葉の表面はガラスで覆われている状態であることになりますが、このようなケイ酸によるものはイネ科やカヤツリグサ科の植物などであるが、木本植物では珍しいことです。
葉は乾燥させ、磨くのに使われる事から、自然界が作ったサンドペーパーと言えるでしょう。
生育環境
大木になるので、公園木、日陰樹として最適である。
日当たりがよく肥沃な土壌を好む。
肥料
根の周りに有機質の寒肥を与える。
植え付け移植は1月から3月
せん定は11月から12月、2月から3月
✿ムクノキの天然記念物
伊奈町の大ムクノキ
伊奈町指定天然記念物 昭和48年
(1973年)指定
✿矢野の大ムクノキ
県指定天然記念物 昭和58年3月29日指定
兵庫県相生市矢野町森
西播丘陵県立自然公園
✿椋本(むくもと)の大椋
国指定天然記念物
1934年、昭和9年1月22日指定
樹齢1500年とも言われる大ムクノキ
樹高約25㍍、かつては12㍍以上もあった幹周りは、明治3年の台風被害で損傷し幹の一部が失われ、現在に至っている。
三重県津市芸濃町椋本
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