緑のお医者の徒然植物記

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2021/05/01

ハシバミ No,452

 ハシバミ カバノキ科 落葉低木

別名=オオハシバミ、オヒョウハシバミ「榛」

原産地、分布=日本(本州、北海道、九州)
ウスリー、アムール、朝鮮半島、中国

日本各地の日当たりのよい山野に自生する。

葉がオヒョウのはに似ているので「オヒョウハシバミ」とも呼ばれる。




3月から4月頃同じ株に雌雄別々の花を、葉の展開前に開花する。

若葉に紫色の斑紋がある。

花も美しいわけでもなく、また木にも特徴がない事から、庭木として利用される事は極めて少ない。

10月頃、球形のドングリ状の実をつけるが、この実は古くから食用にされている。

「ヘーゼルナッツ」の名で親しまれているのは、ヨーロッパ原産の「セイヨウハシバミ」の果実である。


✿ヘーゼルナッツ

ヘーゼルナッツは、黒海沿岸地方での栽培がおよそ60%以上を占めていると言われています。

特に、トルコでの食用としての歴史が古く、紀元前に遡る。

アメリカ、イタリアでも栽培されていますが、その範囲はアジアの西側やヨーロッパの南側にも及びます。

ヘーゼルナッツは、アーモンドやカシューナッツとともに、世界三大ナッツの一つとされている。

ヘーゼルナッツの効能も様々で、便秘や月経不順の改善、味覚の働きを保つのを改善する働きがあると言われ、また骨を強くしたり、細胞の老化を防ぐ作用もあると言われています。

含有成分は、オレイン酸やカルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、リン、ビタミンE、食物繊維などが含まれています。

ヘーゼルナッツは美容オイルとしても利用され、ヘーゼルナッツオイルは脂性肌に向いているオイルで、特にニキビにいいと言われています。

オリーブオイルの2.5倍ほどのビタミンEが含まれ、その他ビタミンA、B、マグネシウムなども含まれているため、肌にたくさんの栄養を与えてくれます。

肌のたるみを引き締めてくれます。
オレイン酸を豊富に含むことから、肌に潤いを保つことができます。

また、石鹸のメインとなるオイルとしても向いていますが、ヘーゼルナッツオイルのみだと柔らかい石鹸になり過ぎるので、硬さを出すオイルを少量混ぜる必要があります。


生育環境

日当たりのよい土地を好むが丈夫な木であるので、あまり土壌を選ばない。

比較的寒冷地を好み、南日本には自生が少ない。

せん定にも強いが自然のままにした方が実の付きが良い。


肥料

ほとんど肥料を必要としないが、有機質肥料や化成肥料を施せば生育が更に良くなる。

殖やし方は実生か挿し木によるのが普通です。

植え付け、移植は11月から3月頃に行なう。


種類

同属にツノハシバミ果実に2本のツノがある。

オオハシバミなどがある。

日本の伝統的色名の1つの榛色(はしばみいろ)は「セイヨウハシバミ」の実の色に由来している。







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