アオギリ アオイ科アオギリ属
別名=アオニョロリ 「青桐、梧桐」
落葉高木
従来の分類ではアオギリ科とされていました。
原産地=中国、台湾
日本(本州南部、四国、九州、沖縄に野生)
奈良時代に日本へ渡来し、伊豆半島、紀伊半島、四国及び九州、沖縄で野生化したとされる。
高さ15㍍程に達する落葉樹で大きな掌状の葉をつける。
葉は桐に似て、幹の色が緑色であることからこの名がついた。
桐の木はノウゼンカズラ科とされ別種である。
6月から7月、円錐花序を出し、多数の黄色い小花が咲く。
庭園樹、街路樹に適するが、材は器具、家具などに利用され、樹皮からは繊維をとり、樹皮の粘液は製紙用の糊にするなど、幅広い用途を持っている。
生育環境
樹勢は強く土壌を選ばず育つ。
移植は容易ですが、樹皮が傷つきやすいので注意が必要です。
植え付け、移植時期は3月から4月頃と10月から11月
萌芽力が強いので強いせん定もできる。
せん定時期は8月頃。
肥料
寒肥として油かす、鶏ふん、化成肥料を施す。
害虫はワタノメイガなどが発生しやすい。
スミチオンの散布で駆除する。
殖やし方は実生と挿し木による。
実生苗の生長は早い。
種類
葉裏の毛の有無によってアオギリとケナシアオギリとに分ける。
アオギリの効能、薬効、特性
漢方ではアオギリの種子を悟桐子(ごとうし)と呼び、一般的には種子と共に葉も利用されています。
高血圧、浮腫、コレステロールの低下作用など
食べ過ぎによる胃痛、腹痛や下痢などの消化器異常などの症状に対しても利用されている。
葉は水で煎じて飲用される。
戦時中、種子は炒ってコーヒーの代用としていた。
種子を潰して白髪に塗ると毛が黒くなるという。
アオイ科の巨木
西表島の巨木
サキシマスオウノキ
所在地=沖縄県八重山郡竹富町
「サキシマスオウノキ」
巨木を支えているのは平らな曲板状の形をした「板根」と呼ばれる根である。
沖縄は樹の群生地でもある。
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