ツガ マツ科 常緑針葉高木
別名=トガ、ツガマツ、トガマツ 「栂」
原産地=日本(本州の福島県南部以西、四国、九州) 朝鮮、韓国(✣鬱陵島)
✣鬱陵島(うつりょうとう、ウルルンド)
1952年に発効したサンフランシスコ平和条約により日本は、済州島、巨文島、鬱陵島の領有を放棄しました。
同条約で日本政府は、朝鮮の独立を認めたため、以降日本政府は鬱陵島は朝鮮に帰属するものとして扱った。
日本海に浮かぶ直径10km程度の火山島
かつて罪を犯した者、咎人(とがにん)を張り付けるために使っため、この樹をトガとする説がある。
ツガ属は世界に10種があり、日本には本種とコメツガの2種が生育する。
ツガ材として一般に流通しているのは、アメリカ産の米ツガ(ウェスタンヘムロック)やカナダ産の(カナダツガ)でこちらは床下の土台やパルプ材、船舶材として普及している。
山地に生え高さは40㍍程になるものもある。
樹形はよく整っていて、円錐形をしている。
樹皮は堅くて厚く、赤褐色または灰褐色で厚く縦に深く裂ける。
材は建築、✫経木、包装材などに使われる。
✫経木(きょうぎ)
スギ、ヒノキ等の材木を紙のように薄く削ったもの。
菓子や味噌、魚などの食品を包んだり、折り箱のそこに敷いたりして利用される。
現在では、産出量の面からエゾマツ、アカマツ、トドマツ、カラマツなどが主流を占めている。
花は4月から5月頃に咲き、枝先が黄色く見えるほどびっしりとつく。
球果は10月頃熟して垂れ下がる。
冬芽の先が尖るのが特徴である。
生育環境
適度に湿気を含んだ土壌が適している。
幼木のうちは耐陰性があるが、生長すると十分な日当たりが必要となる。
肥料
油かすや化成肥料などの寒肥を施す。
殖やし方
実生によるのが普通です。
時期は3月から4月頃に種まきをする。
種類
類似種にコメツガがある。
コメツガは、高さ25㍍ほどに達する。
灰色の樹皮は堅く裂け目がある。
ツガに比べて葉が小さいので区別がつく。
主なツガの天然記念、巨木
黒ノ田の大ツガ 市指定天然記念物
所在地=岐阜県瑞浪市稲津町萩原1742-34
栂池のコメツガ 村指定天然記念物
所在地=長野県北安曇郡小谷村千石乙12380
沓沢(くつさわ)山の神 大栂 市指定天然記念物
山の入り口に立つツガの巨木で、かつては「千年栂」とも呼ばれた。
所在地=山梨県南アルプス市芦安芦倉1290-1
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