緑のお医者の徒然植物記

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2021/06/11

サワフタギ No,493

 サワフタギ ハイノキ科

別名=ルリミノウシコロシ、ニシゴリ
「沢蓋木」落葉小高木

北海道から九州、そして朝鮮半島や中国にも分布する。

沢などの水辺に生え、茂った枝が沢を覆い隠すように見えることからこの名がある。

山地の水辺や湿地に生え、高さが3㍍程になる。

庭木としての利用はあまり多くない。

花は葉が展開したあとで、5月から6月頃枝先に白色の小さな5弁花が多数咲きます。

「タンナサワフタギ」に似ているが、葉の鋸歯は細かくてあまり目立たない。

別名のルリミノウシコロシの名の、ルリとは球形の果実が熟すと藍色、実際は青味の強い瑠璃色になることに因んでいる。

ウシコロシはバラ科のカマツカの別名で、花や樹形が似ていることによると思われるが諸説ある。

また、木灰を紫根染めの媒染料とした事から、ニシゴリ(錦織木)の別名がある。




主な類似種

タンナサワフタギは関東地方以西に自生する。

葉の鋸歯がやや粗いことや、果実が黒く熟す点などが異なります。

樹形

自然樹形が基本で、枝が重なり合うような樹形に仕立てます。

花は短枝の先につき、樹高は2〜3㍍ぐらいが適当です。


植栽環境

日当たりは木漏れ日が当たるくらいでも大丈夫です。

湿り気がある場所に適しますが、水はけの良いことが大切です。

繁殖は実生で殖やします。


                               「サワフタギの盆栽」

盆栽としても利用される事が多くなった樹種である。