緑のお医者の徒然植物記

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2018/11/17

シンビジウム(ジューム) NO.46

シンビジウム ラン科

原産地=熱帯アジア中心

植物の特性

常緑多年生のランで多くが地生、中には着生する種もある。
株のサイズは様々ですが、基本的に卵形のバルブに革質や肉厚の葉を扇状に数枚つけます。

バルブの根元から出る花茎は、地性種の場合は直立し、着生種は斜上または下垂して、1花茎に1から数十輪の花をつけます。

肉厚の花は花持ちがよく、花色にも富んでいて特に色の違う✣リップが目立ちます。

✣リップとは

ラン科植物では、花は左右相称となって下側にある花弁が他の面より大きく、幅広く、花を下から受けるように広がる形になる。

この花弁のことを唇弁(しんべん)=リップと言う。
これを持つ植物は虫媒花で受粉するために、昆虫を誘引するのに役立っている。


耐寒性に優れ、育てやすい種として知られますが、水分と栄養を好むので、生育期は十分な水やりと施肥が必要です。

✣土
多くは地生種の性質を受け継いでいて水気を好みます。
しかし、株が大きいので植え込む鉢も大きくなり、水分を多く含み過ぎるため、排水性の良いバークを主として用土を用います。


✣肥料

生長期の春から夏までは、油かすをベースに固形の有機質肥料を月に1回与え、三要素が等量のあ液体肥料を通常より薄めにして週1回施します。

真夏は肥料を与えませんが、秋口頃からリン酸分の多い液体肥料を通常より薄めにして週1回施します。

✣鉢

植え込みがバーク主体なので、プラスチック製や陶磁器製で深めの鉢を選びます。

小さな苗を3号程度の鉢に水ゴケで植える場合は、素焼き鉢を利用しても構いません。

✫土のブレンド

①バーク単用
②軽石3、バーク7