緑のお医者の徒然植物記

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2018/11/29

パティオ祭り(コルドバ、スペイン) NO.62

パティオ祭り コルドバ

スペイン

僕は大衆の花だと言うゼラニウムの花が好きで、長年育てている。

地元商店街の花屋さんに、そんな大衆花なんてとバカにされた事があった。



                    「コルドバのパティオ」



何も、高級な花ばかりが花ではない、野に咲く名も知れぬ、そんな道端に咲く花も立派な花である。

花が好きで花屋ではないのか?

花屋である限り「大衆花」であろうとバカにして欲しくないと僕は思うのです。

そんな僕の好きな、ゼラニウムの花が多い外国の地で、毎年開催されるパティオ祭りがある。







パティオ祭りが開かれているのは、スペインのコルドバである。

五月、花が咲き誇る季節になると、家々の中庭やバルコニー、格子窓などが鉢植えの花や観葉植物で、埋め尽くされ美しさを競い合う。

パティオとは中庭のことである。




パティオ祭りは、こうした伝統に培われ、1918年に初めて開催された祭りで、無形文化遺産である。


毎年5月に開かれるパティオ祭り、La Fiesta de lospatiosです。

パティオ祭りには世界中から訪れる観光客で賑わいます。

二週間の祭りの期間中、パティオコンクールに参加した家々のパティオ(中庭)は、一般公開され自由に見学できる。

コンクールでは、この中から最も美しいパティオを持つ6軒に賞が贈られるのです。

パティオは、夏場の気温が40度を超えるスペイン南部のアンダルシア地方で、暑さを凌ぐ生活の知恵として重宝されてきました。





夜は、旧市街の広場や街角でアマチュアのフラメンコグループが、歌や踊りと多くの見物人、世界中からの観光客も多い中で賑わうのである。

サン.アグスティン、サン.ロレンソ、サン.バシリオ地区、ユダヤ人街などには、特にコルドバ独特の素晴らしいパティオが集中しています。

マビアナ宮には、バラエティーに富んだ13の中庭があり、パティオ博物館とも呼ばれています。


✻ユネスコ無形文化遺産
コルドバ  パティオ祭り
5月3日〜5月16日

スペインのアンダルシア地方第三の都市とも言われるコルドバは、アンダルシアがイスラムの王によって統治されていた時代に、首都として用いられていた歴史ある街。

その影響が街中に残る。

歴史と文化の織り成す美しさを、楽しむことが出来る情緒豊かな町である。


僕は一度も外国に行ったことがありません。

あまり興味があっても不安が大きい、やはり言葉の問題ですね。

でも、外国旅行に行くなら、コルドバに、パティオ祭りを見に行きたい、行ってみたいと思っています。

叶うことのない夢かも知れませんけどね(^_^;)

関連参考ブログNo.131-1
花工房陽だまり屋のパティオ




コルドバについて

コルドバはスペイン南部の都市で、古代ローマ時代から栄え、中世にはムーア人の後、ウマイヤ朝(イスラム王朝)の首都となり、ローマ橋などが残る。

コルドバの歴史の始まりは、ローマ帝国時代まで遡ります。

ローマ帝国の植民地「ベティカ」時代、そしてローマ帝国の衰退後、6世紀にはキリスト教国の支配下に置かれました。

8世紀になるとイスラム教徒ムーア人が築いた王朝の都となり、その後10世紀イスラム、カリフ王国の時代に最盛期を迎えます。

現在のスペイン、アンダルシア地方の中心部、グアダルキビル川の中流にある古都で、はじめイベリア半島に進出したローマ人の都市として作られた。


コルドバの街はその歴史の影響を受け、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の3つの宗教、文化が入り混じった複雑で独特の景観を今に残している。


コルドバ歴史地区は、1984年に世界遺産に登録され、1994年に内容が変更され、メスキータやローマ橋などの建造物とユダ人街が登録されています。

メスキータとは、イスラム教徒の礼拝所「モスク」を意味し、8〜11世紀にかけて建てられ、13世紀の「レコンキスタ」の後はキリスト教の礼拝堂として使われてきました。

レコンキスタは718年から1492年までに行われた、複数のキリスト教国家によるイベリア半島の再征服活動の総称で、約800年間、1492年のグラナダ陥落によるナスル朝滅亡で終わる。