緑のお医者の徒然植物記

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金曜日, 12月 14, 2018

#バラの原種のお話(3) NO.84

◉現代バラの主要系統に関わってきた野性種②

★ロサ.キネンシス.スポンタネア(R.chinensis var.spontanea)


        (ロサ.キネンシス.スポンタネア)

◉栽培型のロサ.キネンシス(R.chinensis)の野性種で、中国西南部、四川省を中心に分布する種です。

ロサ.キネンシスを含む、中国の栽培バラは現代バラに四季咲き性と木立ち性を伝えましたが、本野性種は一季咲きでツル性となり、花は各節の小枝の先端につきます。

人が栽培を続ける過程で、シュート(新芽から伸びる若枝のこと)が長く伸びずに、背の低いブッシュ(木立ち)状となる個体が現れ、それとともにシュートの先端には、常に花をつける「四季咲き」の特性を獲得したと思われます。

花色は淡紅色から濃紅色までの変異があり、色変わりするものもあります。

開花は早く、4月の終わり頃から咲き始めます。







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