緑のお医者の徒然植物記

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2018/12/16

コケの胞子  NO.90

                「伸びたものが胞子」

(コケは胞子によって増える) 

植物は光がないと生きていけません。

しかしコケは屋外でも室内でも直射日光に当てるのは禁物です。

コケの葉は、断面で細胞1層(他の植物などは何層にもなっている)なので、弱い光でも十分だからです。

コケは小さな個体の集まりで適度な湿気を保っています。

湿った所に直射日光が当たると温度が高くなり蒸れてしまいます。

室内では、窓のそばに置き、直射日光はレースのカーテンで遮ります。

2~3日、室内に飾ったら、戸外の半日陰で外気に当てます。

ただし、風が強いと湿り気まで飛ばされて乾燥するので、風通しのよすぎる場所は避けます。

                (胞子が出始めたコケ)

湿り気が必要だからと言って、水をやり過ぎると失敗する例が多いようです。

水浸しでもコケは大丈夫ですが、時間がたち水が腐るとコケも腐ってしまいます。




◆苔玉では、コケと一緒に植えてある植物も水分過多により、腐ってしまいます。

一方、コケは葉が乾いて縮れていると、光が当たっていても自分で養分をつくることができません。

コケは葉が縮れていたり、触って乾いていたら水を与えます。

◉肥料は、百害あって一利なし。


コケには根がなく、土中から養分を吸収しないので肥料は不要です。

かえってカビや藻類の生える原因になってしまいます。

病害虫は、早めに対処し、葉が変色したり、カビが発生したら、早めにその部分を取り除きます。


時間はかかると思いますが、症状が軽ければ元の状態に回復することでしょう。

◉参考ブログ
※苔玉盆栽 No.52
※コケ(苔)の話 No.81
※小さな盆栽、苔玉を暮らしの中に No.97
※鉢植えのコケ管理 No.165
※花のない植物コケ胞子隠花植物 No.187