キンカン ミカン科
キンカンは、他の柑橘類のように実を食べる事ができず、逆に皮が甘くて食べれるかわった果樹てす。
そのまま食べても美味しく味わえますが、砂糖漬けや砂糖煮にする事が多く、風邪薬にもなります。
常緑樹で、樹高が1.5メートルほどなので、庭木としても楽しめます。
植え付け場所は、日当たりがよく冬に寒風が当たらない場所が適します。
土壌は排水がよく、土層の深い所が適しています。
〈収穫〉
7月後半に開花しますが、人工受粉の必要はありません。実が多くついたときは9月頃に、大きな実を残して摘果します。
収穫は12月から1月に行います。
11月の末頃から実の黄色が濃くなり、甘味が増して収穫できるようになります。
〈肥料〉
収穫後の3月頃に、堆肥に油かす、鶏糞、骨粉と化成肥料を加えたものを与えます。追肥として9月下旬に、油かす、鶏糞、骨粉と少量の化成肥料を加えたものを与えます。
〈剪定〉
剪定は3月頃に行います。混んだ枝を整理して、内部に日がよく差すようにしてください。
◆病害虫は果樹としては、比較的少ないほうです。
◆病害虫は果樹としては、比較的少ないほうです。
特に、ソウカ病やカイヨウ病には強くほとんど発生しません。
①アゲハチョウ:幼虫が葉を食害します。見つけたら捕殺
②アブラムシ:樹液を吸汁し、植物を衰えさせる。
①アゲハチョウ:幼虫が葉を食害します。見つけたら捕殺
②アブラムシ:樹液を吸汁し、植物を衰えさせる。
反射光線を嫌うので、銀色のポリエチレン製のフィルムを敷くとあまり寄ってきません。
③ハダニ:ミカンハダニが発生します。
③ハダニ:ミカンハダニが発生します。
乾燥した天候が続くとよく発生します。
殺ダニ剤(専用殺虫剤)で駆除してください。
◉ツノロウムシ
キンカンの大敵です。被害が大きいと樹勢が衰える事もあるので、見つけ次第駆除します。
幼虫の時期なら殻がまだ出来上がっていないので、スミチオンなどを散布します。
成虫になると、薬剤は浸透しにくく効果があまりないので、捕殺します。
薬剤は、DEP剤のディプテレックスやイソキサチオン剤のカルホスが有効です。
②ナガキンカン=長楕円形で少し甘味が劣ります。
③マメキンカン=主に観賞用として、盆栽に用いられます。
◎キンカンの品種
①ニンポウキンカン=球形で甘味の強い品種②ナガキンカン=長楕円形で少し甘味が劣ります。
③マメキンカン=主に観賞用として、盆栽に用いられます。
その他、マルキンカン、フクジュウキンカンなどの品種があります。
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